スーパーKアスリートラボでは、リハビリテーションからフィットネス、アスリート、スポーツ各種のストレングスコンディショニングの立場からアプローチします

ホーム > 最新情報 > GIRLS KEIRIN 初参戦しました  近内稚明

2010.03.30

カテゴリー:

GIRLS KEIRIN 初参戦しました  近内稚明

今年1月より正式にSUPER-K ATHLETE LAB.選手として活動を始めました。
その初戦としてガールズケイリン3rd.6ステージに参加することになりました

ガールズケイリンが1月6日の立川ステージを始めとし、玉野、奈良、小倉、岸和田、いわき平と6ステージ行われました。ガールズケイリンとは、JKAが主催している女子競輪を盛り上げる為のイベントで、土日の競輪開催の合間に行われるレースです。出場選手は日本人選手が22人、外国からの招待選手が6人です。

私がこのガールズケイリンに出場した目的は女子ケイリンがロンドン五輪から正式種目として採用される事が決まったからです。
1月から3月にかけて6ステージ行われ、最後の6ステージめが地元のいわき平だったので、いわき平は優勝したいと強く思いました。

1月1日から伊豆で合宿が行われ、ケイリン競走の練習、スタート練習、基礎体力を知るために、1km、500m、200mのタイム測定を行いました。私のタイムは1kmが1分25秒で3位、500mが41秒4で9位、200mが13秒2で5位でした。走った感じは風もあり寒かったので良いタイムは出ませんでしたが、選手全員が同じ条件なので、力不足だと思いました。

1月1日から5日までの合宿を終えて、伊豆から立川競輪場に移動しました。1月6日は立川競輪場開催2日目の4レースと5レースの合間にガールズケイリンの1レース目が行われました。
ガールズケイリンは予選が二組あり、1レース7車立てでそのうち上位3人が次の日の決勝に進み、その他は順位決定に進みます。

レースはいつもの大会と違い、競輪ファンがたくさん居たので緊張しましたが、スタートラインに付いた時はレースの展開を考え、私はダッシュが苦手なので、先行しようと思いました。しかし、いざレースになるといつ前に出るか迷ってしまい先行は出来ませんでした。
ゴール前3着争いをしハンドルを投げた時、風に煽られバランスを崩し落車をしてしまいました。

そのまま救急車で病院に運ばれ、レントゲンを撮り医者からの診断結果は、鎖骨骨折、肋骨骨折でした。
それを聞いてそこで凄い怪我をしてしまったんだ。と思いました。2ヶ月は安静と言われましたが、これからシーズンを迎えるにあたり、気持ちが焦り怪我から1週間で練習を始めました。

しかし1週間後病院に行くと骨がズレている事が分かり、上半身を動かす事は絶対にダメとのことでした。
それでも焦る気持ちを抑えられず、上半身を使わず出来るウォーキング、スピニングで脚だけ回すというようなトレーニングをしました。

また東京にも合宿に行き、バンクを上ハンドルを持ちバイクで引っ張ってもらう練習もしました。
すぐに復帰をしたかったので、コーチに『早く出たい』とお願いをし、コーチからは『1ヶ月目の骨の付き具合で決めなさい』と言われ、復帰に向け、東京に何回も合宿に行きました。1ヶ月後検査をしましたが、まだ走れる状態ではないと言われたので奈良からの復帰は諦め、岸和田から復帰する事にしました。

さらに2週間後検査に行った時は、骨もくっ付き始めているので岸和田から復帰しても良いと医者とコーチからOKが出ました。

それから岸和田に向けて出来る練習をしました。
私はダッシュが苦手なのでスピニングでダッシュの練習を何回もしました。

待ちに待ったガールズケイリン岸和田ステージを迎えて、『やっと走れる!』という気持ちと不安な気持ちがありました。 しかし予選は見せ場を作る事も出来ずに4位で予選敗退をしてしまいました。
その日の夜にコーチから『順位決定は絶対先行!』と言われたので気持ちを切り替えて次の日の順位決定に臨みました。

順位決定は予選より落ち着いてスタートラインに付く事が出来ました。
周回中はバイクの後ろを走り、先行する事だけを考えていました。
残り1周で上がってきた選手に合わせて踏み先行しました。 そのまま逃げ切りで1着でゴールする事が出来ました。
決勝に行きたかったので、順位決定で1着でもあまり喜べませんでしたが、先行する事が出来たのは1つ前に進めたと思います。

岸和田が終わり、いわき平まで中1日でしたが岸和田ステージがあまりにも悪い結果だったのですぐ東京で練習をしました。
そしてそのままいわき平に移動しました。いわき平ステージはオーストラリア、ニュージーランド、韓国から4人選手が来ていました。
今回は地元でたくさんの人が見に来てくれるので絶対勝ちたいという気持ちがありました。

予選はオーストラリア、韓国の選手と同じになり、強いのは分かっていたので自分から動いていこうと思いました。
残り2周を切ったところで前に上がっていき、1周半になったところで前に出て先行しました。
しかし残り半周で捲られてしまい予選は6着でした。
先行出来たのは良かったと思いますが、逃げ切れるだけの脚が自分にはまだまだ足りない事が分かりました。

次の日の順位決定は風がとても強く、前輪はバトン、後輪はディスクだったので風の影響を受け、まっすぐ走ることもままならないまま終わってしまいました。

地元だったので、いつも以上の声援があったのにも関わらず不甲斐ない走りをしてしまって、応援してくれていた方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ガールズケイリンを通して、ダッシュがまだまだ自分に足りない事も分かったし、ケイリンの難しさも分かりました。
もっと力を付けてまたガールズケイリンがある時は今度こそ勝ちにいきたいと思います。

まだまだ未熟ですが応援よろしくお願いします。