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2008.07.25

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競輪学校97回生合格しました! 近藤寛央

私は小学生の時に、テレビ中継で初めて競輪を知りました。
その時に見た競輪は、友達とする野球やサッカーとは違い、今までに感じたことのない感動を覚え、その頃から自転車に乗ってどこかへ行く度に、競輪選手になりたいと思うようになりました。
中学時代の部活はサッカーでしたが、高校では自転車を本格的にやるために自転車競技部がある高校を選びました。

部活動としてはじめた自転車競技、東京大会の成績はスプリント1位。インターハイや国民体育大会に東京代表として出場しました。
そして、高校三年生の秋、初めて競輪学校91回生受験をしました。

競輪選手になるためには、必ず静岡県伊豆市にあります競輪学校に1年間入らなければなりません。競輪選手としての力を養い、競輪のルールや走行技術を学びます。
競輪学校の入試は年二回。全国数百名の受験生の中から一次試験で120名に絞り、二次試験で60名選びます。他スポーツからの移籍組み適性試験合格者15名、計75名が入学します。
試験内容は、一次試験が1000mタイムトライアル。二次試験が1000mタイトライアル、400m助走後の200mタイムトライアル、及び面接です。

初めての競輪学校受験は、1000m1分15秒台で一次試験不合格でした。
その後も、諦めずに試験を受け続けましたが92、93、94回生受験まで、すべて一次試験不合格。

95回生、一次試験はタイムが振るわず気落ちしていたところ、運よく初めて合格し、二次試験に進みました。二次試験では受験生の真剣さと雰囲気に負けてしまいタイムが出ませんでした。
96回生では、高校時代から共に練習をしてきた古川君が、一次試験で僕より1秒速く、二次試験も1分11秒台を出し、予想で25番目くらいのタイムでした。僕は1分12秒後半で70位くらいのタイム。多分、古川君は合格して、僕は落ちる予想をしました。初めて、ものすごい悔しさを知りました。

いつもなら、2ヵ月後の合格発表を聞いてから練習再開するパターンでしたが、次の日から練習して、「なんとしても次は合格してやろう!」と本気!!を決意しました。
2ヵ月後、競輪学校の発表があり、案の定、古川君合格、僕は不合格でした。

原因はわかっていました。単純に力がなくタイムが出せない事でした。  
このままではマズイと思い、97回生受験前から北見先生に本格的に練習を見てもらえるよう、お願いしました。

そこからは、まさに目から鱗のような出来事がたくさん起きました。
まずは1000mタイムトライアルの走り方。
今まではスタートから全力で走り、最後は失速しながら根性だけで走りきるような走り方でした。
しかし、北見先生から教えられた走り方は、「スタートでスピードに乗っかったら、後はラスト400m地点まではペダルを踏むな!!そこからもう一回踏みなおせ」というものでした。 

言っていることが良くわからず、この走り方を覚えるために、デルニーバイクを使って、ペースを作ってもらい京王閣バンクに入ったときは毎回1000mタイムトライアル5本をやりました。はじめは辛いし気持悪いしで、立てなくなりました。
その練習に慣れてきた頃に、つぎは回転力アップ。
ある日突然、北見先生から自宅にスピニングバイクが送られてきました。
北見先生からは「50kmを10分間維持するのと、負荷を掛けての60秒ダッシュ、と負荷なしの15秒ダッシュをやって!!」と言われました。

それぐらいは楽勝!と思い、気分よく、いざ乗ってみると‥‥全然50kmを維持することが出来ず、
60秒ダッシュは後半失速、15秒ダッシュはトップスピードが全く出ないという結果‥‥。完全に北見先生に僕の走りを見抜かれていました。

自分の回転力の無さに唖然としながらも、毎日乗り続けていくと徐々に脚が回るようになり、3ヵ月後、遂には北見先生のメニューをしっかりとこなせるようになりました。

4月10日、そして迎えた競輪学校97回生の試験日。一次試験は1分12秒5で思ったほどタイムは出なかったが難なく合格。
5月12日~15日、二次試験では「1000mで1分9秒、200mは11秒40」を目標に、今までやってきた練習を胸に自信を持って臨みました。
二次試験は3回目でしたが、独特な雰囲気と緊張感のある中で思いっきり走りました。結果、1000mが1分11秒5、200mが11秒7で目標には届かなかったものの、十分に合格を狙えるタイムが出せました。  

そして7月18日、97回生競輪学校二次試験合格発表日。正式に合格通知が届き、見事97回生合格しました。  
受験回数7回での合格!他の人より時間が、かなりかかってしまいましたが、今まで諦めずに頑張ってきて、本当に良かったな、と心から嬉しく思いました。

北見先生をはじめ、色々なサポートをして頂いた阿部ことみさん、SUPER-K ATHLETE LABの選手、スタッフのみなさんのおかげで「合格」という結果を出すことが出来ました。

本当に有難うございました。

しかし、今いる所は決してゴールではありません。むしろ、今やっとスタートに立てたのだと思うので、これからも日々練習に励み、SUPER-K ATHLETE LAB自転車部の一員として「勝てる競輪選手」になりたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします。