【最新情報】Magazine Information
2007.03.09
カテゴリー:
勝田マラソンに挑戦してきました!太刀川麻也
フルマラソン42.195kmと10kmの部があり、全国42都道府県から10,945名のエントリーがありました。天気は曇りのち雨または雪の予報でしたが、幸運にも、当日は晴れわたり、ジャージで動くと少し汗ばむ陽気でした。そもそも、自転車漬けの生活だった私がマラソンを走る?!なんて考えたことは無く、昨年、今大会に知人の応援に来たとき、こんな苦しそうなレースは私には無理だなと思いました。
でも、走れるかな?ちょっと走ってみたいかも?!など思っていたら、勝手に申し込まれてしまい、私を含め3名参加することになってしまいました。
その日から、ランニング用のシューズを買って、毎日通っているジムのトレッドミルを30分走るようにしました。30分で走れる距離なんてたかがしれているが、走らないよりは少しずつ慣らしていった方がいいと思い始めました。そして、本格的に外を走り始めたのは1月になってから。しかし、最高でも15kmしか走ることができませんでした。そして、大会当日を迎えました。
朝6時に起床し、会場に9時半到着。受付会場は参加者でごったがえしていました。受付してゼッケンをもらい、しばし会場の雰囲気を楽しんだ後、ウエアにゼッケンを付け、着替え。準備体操をしました。スタート地点の道路には出場者と応援者があふれかえっていました。
11時!スタート!!参加者があまりに多く、スタートライン通過に4分程かかりました。大通りに出る頃には、やっと大勢の観客の中を気持ちよく走れました。
ランナーの多さにも驚くけれど、その沿道には大勢の観客が旗を振って応援していることにもとても驚きました。さすが過去55年の歴史がある大会だと感じました。
最初はいつもよりも遅いペース(7分/km)で走ったほうがいいと言われたので、話をしながら、人を避けながら走りました。前にも後ろにもランナーの行列。先頭はどこまで行ってしまったのかわからないほどでした。
頭に叩き込んでおいた地図を思い浮かべながら走りました。いつもは車で通るショッピングセンターも走って通りすぎると、何か違う不思議な感覚がしました。淡々と走っているとお腹が空いてきました。ハンガーノックになったら完走は無理だと思っていたので、最初の補給所で水をもらい、次はバナナ、チョコ。補給所ごとに何かをもらってエネルギーを補給しました。
走っていても呼吸は全く苦しくないので、これなら最後まで楽勝かな?と思いましたが、ハーフを過ぎた頃に、膝関節と脚の筋肉が痛くなり始め、あわててストレッチとトイレ休憩。
なんと、まだ半分しか走り終えていない私たちの耳に、先頭がゴールのアナウンスが聞こえました。「もうゴールしたんだ~」との思い、スゴ~イとおもいつつ、気持ち新たに完走目標で走りました。
走る1キロはとても長い。何キロまで行ったらストレッチしよう、休憩しようと考えながら走っていました。自転車の1キロは1分半くらいで通過するのに、マラソンと自転車では感覚が異なりペースがつかみづらいなぁと感じました。私にとって走ることはとても辛いけれども、一緒に走る仲間がいて、話しながら励ましあいながら走ることは、とても大切でした。
30キロを過ぎた頃には肉体的にも精神的にも疲れ、ちょっとした坂でも走って上ることが出来ませんでした。
5時間で交通規制が解除され、それでも歩道を走る大勢のランナー。もう少しで仲間がいる37キロ地点!最後の頑張りを見せました。赤信号で止まると、走り出すことが出来ないくらい筋疲労していました。時計を見ると残り5キロで4時間30分経過。心の中で「やはり5時間切れたらいいなぁ」と思い、それまでより少し早いペースで走りました。最後の大通りは、さらに信号も多く、立ち止まる回数も多々ありました。
『早くゴールしたい!辛いのは自分だけじゃない。周りの皆も一緒だ。』その言葉を胸に、必死に走りました。ゴールタイムは5時間6分59秒。ゴール後、仲間同士で手を取り合ってたたえあい達成感に満ち溢れました。順位は分かりませんが、とてもきつく、辛い長いマラソンでした。
途中、何度も「なんで私より年配の人に抜かれるんだ」と思いました。フルマラソンはちょっと出てみようという気持ちで参加できますが、ゴールまでに様々なことを考えます。また、練習量がそのまま結果に繋がります。毎日少しでも続けて走っている人であれば、休むことなく走ることができ、なまけていれば、苦しい走りになるとおもいます。
私の中では、「スポーツは勝つことに意義がある」でしたが、今回のフルマラソンに参加したことによって「勝敗に関係なく、楽しむスポーツ」を実感しました。マラソンは、続けることは難しいけれど、苦しみ、楽しみを味わうことにより、より深みを感じ長く続けることが出来るスポーツではないかと感じました。
また、来年も挑戦したいと思います。皆さんも一緒に走りましょう!