スーパーKアスリートラボでは、リハビリテーションからフィットネス、アスリート、スポーツ各種のストレングスコンディショニングの立場からアプローチします

ホーム > 雑誌掲載情報 > “Honki” de Challenge!《スーパーヴァーム》と走り込みで未経験の領域、240kmに挑戦する (Tarzan No.554号)

“Honki” de Challenge!《スーパーヴァーム》と走り込みで未経験の領域、240kmに挑戦する (Tarzan No.554号)

    

 

女性完走者数名の超長距離レースを制限時間内に乾燥するには、どんな準備が必要か。

 

指導者、北見裕史さんの処方箋

1 正しいサドルのポジション、乗車姿勢をキープする。

2 バランスの維持に注意しつつ、背面の筋群を筋トレで強化する。

3 走る前には《スーパーヴァーム》とストレッチを忘れずに。

 

今回の挑戦者、若山さと美さんは、最後のゲートでタイムオーバーになった初めての佐渡ロングライド以外は常に完走してきた。

だが、本年末の目標、奄美大島チャレンジサイクリングには不安を隠しきれない。240kmという距離もさることながら、制限時間が13時間。激坂も何度となく現れ、最大傾斜度は17%に上る。

「ヒルクライムを少しでもラクにしたくて、ダイエットもしてみましたが、3kgが限度でした。5kg落とすと動けなくなるし、すぐ風邪をひきます」と悩む。

持久系競技では体脂肪はむやみに落とすものではなく、味方につけるもの。そこで、トレーニングに《スーパーヴァーム》を取り入れて、高い水準での体脂肪燃焼を図ってもらうことにした。その一方で、走行中に肩の痛みがよく発生すると聞き、フォームのチェックも行うことにした。

「近すぎるハンドルに腕を突っ張り、上体がのしかかっています。これでは早々と上半身の疲労を招きます。」指導にあたった北見裕史さんは即座に欠点を見抜く。

「大腿四頭筋に頼りがちに見えますが、一か所に頼るとオールアウトが早くやってきてしまいます。正しい乗車姿勢を身につけて、筋動員量を増やしましょう」

平均時速20~25kmのファンライドしか経験のない若山さんは、今後レース出場へも意欲を燃やす。そこで、最低でも30kmは維持しないと転倒するバンク走行を試みた。座り方と姿勢を修正しただけで、速度はまったく変わった。

「あとは室内のバイクマシンでケイデンスを上げる(クランクの回転数を増やすこと)トレーニングを積めばいいでしょう」

 

質の高い練習を続けられ、翌日も快適に再開できる。
「《スーパーヴァーム》を取り入れた練習で汗の出始めが早くなった気がします。もともと汗の出はいいほうでしたけど、今ではトレーニング後はもうびっしょりです。しっかり燃えてるということでしょうか」と若山さんは最近の変化、進化を実感している。「今までは頑張りすぎると翌日まで疲れが残ってしまい、練習ができないこともありましたが、今はもう違いますね。エネルギーが湧いてくるというか、元気に楽しく動き続けられるんですよ」

順調な鍛錬のおかげもあって、脂肪燃焼レベルが高まっているようだ。それがモチベーションの持続に役立っているのだろう。

「むやみに重い筋肉をつけてもエンデューロ(持久系自転車競技)の助けにはなりません。低めの強度を長く続ける筋トレも習慣化すれば、きっといい結果が待っていますよ」と北見さんはクリニックを締めくくった。