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ロードバイクに乗ってスリムになる【ロードバイクマガジン vol.2掲載】

前回、最大酸素摂取量の測定の結果導き出されたトレーニングメニューを、とりあえず3ヶ月間続けてみた。毎日の生活の中で定期的にバイクに乗る時間を作るのはなかなか難しいものがあったが、さて、たった3ヶ月で体に変化は現れたのだろうか。

本題に入る前に、皆さんに謝らなければならないことがあります。ロードバイクを使ったダイエットが、いったいどれだけの効果があるのか、期待していた読者の皆さん、本当に申し訳ありません!(土下座しています)この3ヶ月、1kgも痩せませんでした!不肖竹花、努力が足りませんでした!
細かい内容については、次ページ以降の測定結果を見ていただければわかりますが、とにかく体重は、まったくと言っていいほど変わりませんでした。関係各位の方々にもここに謹んでお詫び申し上げます。
というわけで本題。
いまさら何を言っても言い訳としか思われないかもしれないが、正直なところ痩せるのは想像以上にムズカシイです。前回の最大酸素摂取量測定の結果、導き出されたトレーニングメニューは「最低週1回以上、心拍数を141・161/minに保ち、連続30分以上ロードバイクに乗る」というものだったが、毎日のように仕事に追われる社会人にとって毎週1回以上、まとまった時間を作るのは本当に大変。
それでも常に決まった日に休むことができる勤務形態の人ならまだしも、ボクのようにフリーランスで、しかも深夜に及ぶ執筆作業があたりまえのライターという仕事をしている身にとって、このトレーニングメニューをこなすことは、道路公団を民営化するくらい困難だということがわかった。しかし、このままでは「企画倒れ」になってしまうので、次回までにありとあらゆる手だてを使ってなんとしても痩せたいと思います!

DOCTOR’S COMMENT

久保明先生(以下久保)「う~ん、今回の結果だと、まだ何とも言えないねぇ」
竹花「すいません」
久保「いや、ボクに謝ってもしょうがないよ。若干だけど中性脂肪が減ったり、肝機能が良くなったりはしてるけど、体重とか体脂肪率は誤差のレベルでしか変化してないね。本当に自転車乗ってたの?」
竹花「一応、なんとか週1回は乗ってたんですけど・・・・・・」
久保「本当?おかしいなぁ・・・・・・。普通は北見くんが作ったトレーニングメニューをこなしていれば、すぐにでも変化があるんだけど」
竹花「なんで痩せなかったんでしょうか?」
久保「まだまだ、運動量が足りないんだろうね。週に2、3回は自転車に乗らないと痩せないと思うよ」
竹花「そうですか」
久保「あと、食事も考えないとね。揚げ物ばっかり食べたりしてない?食べすぎはダメだよ。早めに食生活を見直したほうが良いだろうね。今言えるのはこれだけだよ」

向上の兆しはある。もうひと頑張り!

 今回も自転車エルゴメーターを使って多段階負荷テストを行い、最大酸素摂取量を測定しましたが、若干ながら向上したようです。限界値は、負荷強度が250wで、心拍数が177/minでした。前回よりも最大心拍数は下がりましたが、そこに至るまでの推移の仕方から推定される最大酸素摂取量は4.4L/min。体重あたりでいえば47.2ml/kg/minになります。評価的にも5段階中の3(普通)になり、前回の2(やや低い)から1段階上がったことになります。
 この結果から導き出される推定ATレベルは2.55ml/kg/minで、心拍数は147/minです。トレーニングメニューは心拍数137・157/minの運動強度での連続60分以上の運動を週1回以上ということにしましょう。
 今回は負荷が200W以下の強度に対して心拍数が以前よりも上がりにくかったのですが、これは持久力が付いたというよりもライディングが上手くなりストロークボリューム(1回拍出量)が上がったからだと思われます。実際、前回は160Wの強度の時、心拍数が151/minであったのに対し、今回は180Wの時、147/minでした。しかもエンドポイントは下肢疲労によるものだったのでこのように考えられるわけです。
 結局、この3ヶ月間では、テクニック的に自転車に乗ることには慣れてきたが、体の変化は特になかったと考えられます。次回に期待しましょう。

ロードバイク初心者のための、体を痛めないバイクの乗り方&ケア方法

「痩せられる!」と思ってバイクに乗り始めたのはいいが、なにぶん体が重く、前傾姿勢に慣れていないから腰や背中が痛い、という人も多いのではないだろうか?それが原因でバイクがキライになってしまったら元も子もない。というわけでスーパーKアスリートラボ社の米山氏にお願いして正しいポジションと走り方を伝授してもらった。

Point 1 バイクの乗り方編

首を下に落とさないようにすれば、肩甲骨が飛び出すようなことがなく、自然な形になる。腕を自然にハンドルに降ろす(添える)ようにするのがポイント。ハンドルに体重を乗せないようにするのも大事だ。

前傾姿勢に慣れないうちは、どうしても腕で上半身を支えがち。これが肘を伸ばすことになり、肩を痛める原因になるのだ。肘は軽く曲がるように、腕を自然に降ろすのが理想的なポジションだ。

ハンドル

ハンドルの位置や角度は人によって好みが分かれるところだが、初心者はできるだけ高めの位置に合わせた方が、体を痛めにくいといえる。少々カッコ悪いが、ステムを反転して装着するのも効果的だ。

腕を伸ばして上半身を支えると、どうしても腰が丸まってしまうが、これは背骨に負担をかけ、腰痛の原因になる。腰を起こし、背筋を伸ばすと自然と理想的なポジションに近づける。

サドル

クランクを水平にしたときに、肘が90°に曲がる位置が、理想的なサドルの位置。サドルは水平が基本だが、フィットネスでは腰掛けている時間が長いので、前後位置や角度、サイズは自分に合ったものを探したほうが良い。

ペダル

ペダルは、極力12時に近い位置から踏むように意識する。クリートの位置は個人の好みだが、足の指の付け根にペダルの中心がくるように調整するのが望ましい。サドルの高さもペダルに足を乗せて膝が伸びきらない位置に調整する。

Point 2 ストレッチ編

バイクに乗る前と乗った後に、十分なストレッチをすると体を痛めにくく、疲れも取れやすい。気をつけてほしいのは、勢いをつけてグイッとやらないこと。ゆっくり、ジワジワと筋を伸ばしてやるのがポイントだ。勢いをつけてやると、逆に体を痛めることもあるので注意。特に道具も必要ないので、ぜひ取り入れてほしい
結果を出すには更なる努力が必要。次回に乞うご期待!

 結局、今回は結果が出ないままこの本が出てしまったが、次回。皆さんにお目にかかるときまでには、何らかの結果をお見せしたいと考えている。いや、必ず結果を出します!このままではただ何となくバイクに乗っているだけで、今の体重を維持しているだけ。まあ、体重が増えなかった点は、今までつねにプラスだったものがゼロ成長になったということで、一応成果といえなくもないが、この企画の目的はあくまでダイエット。エステの広告のように、明らかに変わらなければ意味がないのだ。次回からは、よりストイックに、さまざまな方法を使ったダイエット方法に挑戦していきたいと考えている。